石川智晶マジック..現実に漂ふ"真実(ほんとう)"を探して
未だ記憶に新しいアンインストールやVermillion、ロストイノセントの
鮮烈...(以上すべて昨年の最新アルバム『僕はまだ知らない。』より)
あるいは、発売間近のガンダム00.EDテーマPrototypeに現在すでに
話題が移行している石川智晶。多少オーソドックスながらも、そんな
彼女の最高の聴き所が凝縮された、どこかノスタルジックな本作に
またしても例外なくノックアウト。さすがは"See-Saw姉さん"である。
いやむしろそのSee-Sawからソロに移行してからの方が個人的に好きだったり
するし、透明でいてかつ確固とした色彩を放つ自由な彼女らしさに溢れている
気がする。本作もそんな美しくも鮮やかな、どこか懐かしい心地のメロディ展開、
そして歌詞の持つ飾らない本物らしさ、あくまでもドラマチックで繊細なメロに
ぴったり寄り沿う形での、その優しさに思わずハッとした。(それはおそらく、
かつての辛島美登里や西脇唯が持っていたような、女性的感性に符合する)
女友達?仕事仲間?―でも、そんなさりげない間柄を感じさせる「ふたり」は、
どことなく無色透明な永遠に近しい。抽象的な言葉の羅列のようで、その実
いつしかはっきりとその像を結ぶ歌詞の中に浮かぶストーリーを満たしていく、
柔らかな歌声にしばし現実を忘れては、そのどこかに確かに存在する"真実"
を探す―そんな数分間の僅かなトリップに心酔いしれる石川智晶マジック。
...早くも次の最新アルバムが待ち遠しい今日この頃なのである。
るっこら |