評価が大きく分かれるのは必至
まず、読み物だという事を最初にことわりたい。視覚に訴えるイラスト満載のビジュアル先行型書籍では決してない。A5版248ページのほとんどすべてが縦書きの文章で埋められている。タツノコプロダクションの監修で製作されており、「検証70年代アニメーション」というサブタイトルが示すように、時代考証を踏まえてのガッチャマン製作白書とでも言うべき内容で、一見するとどのページも文藝春秋のそれのような印象を受ける。(まぁ文藝春秋よりはイラストがちりばめられてはいるが・・・)
「科学忍者隊はなぜ5人だったのか?」「科学忍者隊入隊ノススメ」「SF作品におけるリアリティの追求とは?」「リアルな悪の組織ギャラクター」「三日月サンゴ礁は本当に秘密基地なのか?」「その時代を映す光と陰の闘い」「天空を駆ける悲しき親子鳥」「コンドルのジョーという存在」「最終章−地球消滅2秒前!−まで」「海をわたったガッチャマン」「魅せられたアメリカ人たち」「科学忍者隊ガッチャマンのその後−2,Fへの継続と消滅−」「ストーリー紹介」等々、全編これ大真面目かつ大容量な展開で、とても一息に読みきる事はできないほど中身が濃い。
読書が好きなガッチャマンファンにはきっと、目先の変わった興味深い本となるだろう。逆に、そもそもアニメなんだからこんなに文字ばかり並べられてもおもしろくないと思う人ももちろんいるはず。内容の充実度とは別に、この本自体の評価は大きく二極分化すると思われる。
ガッチャマンのすべてを知りたかったから、私は購入してよかったと思っている。でも、手放しにおもしろいですよ、と勧めはしない。
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